2000年 夏。    
じいちゃん達が日本にやってくる。   

チケットの入手はかなり困難。  
友人がそのプレミアム・チケットを譲ってくれた。  
会える!  

9月1日。
コンサート後半、イブライム・フェレールが
信じられないくらいの軽いフットワークで
ステージの中央に登場した。
彼が声を発すると音世界が、がらっと変わった。

気持ちの深い部分を刺激される無垢な声。
そして独特なリズムを内包した歌。

彼の歌声に導かれてバンドもグルーヴしてくる。
体が自然に動き出す。
みんな座って聴いてる会場で立ち上がって踊ってしまった。

エレガントな素朴さとスリル。
無垢でリズムをもった歌声。

とても幸せな時間だった。


ずっとやられ続けてる。
  キューバのじいちゃん達にやられ続けてる。